DIRECTION かしこい庭づくり

庭イメージ
建物と外構のバランスはとても重要

新築の家の庭をつくる。

念願のマイホーム。ついつい建物の方に力が入り、お庭は後回しにされがちです。でも、実際には建物と外構のバランスはとても重要。両者がお互いの良さを引き出すことで、通りがかりの人が「素敵ね」と足を止めるようなお家になるのです。

庭イメージ

はじまりはゾーニング。

アプローチや庭などのスペースのとり方、あるいは駐車スペースやサービスヤードなどの位置と広さを大まかに決めていく作業が、ゾーニング。敷地の高低差、隣地や道路との関係などを配慮しながら、さまざまな条件を検討することが大切です。

プラン例
  • ❶門廻り/駐車スペースの近くに配置するのが機能的に良い。お家の〝顔〟ともいえる部分なので貧相にならない様に注意します。
  • ❷駐車スペース/駐車スペースは、敷地にもよるが出来る限り2台は必要。直角と平行駐etc…組み合わせなど検証していきます。
  • ❸アプローチ/門廻りと玄関を繋ぐ部分。単調にならない様に、クランクさせる。毎日通る場所:人が訪れる場所なので演出を考えていきます。
  • ❹メインヤード/リビングからの目線や動線を考慮し、日当たりや出来るだけまとまったスペースを確保していきます。
  • ❺バックヤード/ドライエリア:一般的には、和室:浴室前付近などが多い。目隠しなど、又足元付近も考慮する様に計画をしていきます。
  • ❻サービスヤード/どんな、お家でも必ずサービスヤードはあります。勝手口があれば、ごみ置きや敷地が広ければ物置や物干しなども家事の全体的な、裏方役ですので使いやすい配置計画を考えていきます。
アプローチ

家族が元気になれるアプローチをつくりましょう。

家全体を考えた時に、ドアから門までのアプローチはとても重要です。ここを歩きながら、出かける時であれば「さあ、行ってくるぞ」、帰って来た時には「ああ、ほっとする」というように、心のスイッチを切り替える場所だからです。少し長めに距離をとって、そこに家族のシンボルツリーや季節の花などを置けば、少しくらい元気のない時でも、前向きな気持ちになってくることうけあいです。ところが、すっかり建物が出来上がってしまってからアプローチを考えたのでは、プランも制限されがちになってしまいます。毎日家族が出入りする大切な場所だから、早めにプロに相談して、素敵な空間をつくられることをお勧めします。

庭

地形や建物を活かす庭をつくりましょう。

草花や樹木を庭に植える場合には、日当たりや風通し、水はけ、土壌などの条件をよく見極めることが重要。でないと苦労したわりに植物がうまく育ってくれない、あるいは育ちすぎて始末に負えないなど"こんなはずじゃなかった"という事態を招きます。
万一、植物の生育に良い条件があまり揃っていなくても大丈夫。タイルや石畳を組み合わせてパティオ風にしたり、白や黒の砂利で和モダンな庭にしたりと、様々に工夫できます。厳しい環境に強い植物もありますので、プロに相談しましょう。
また、建物が和風だから和風の庭、洋風だから洋風の庭と決めつける必要はありません。要は、建物と庭とが違和感なく溶け合い、お互いの良さを引き立て合えばよいのです。先入観にとらわれることなく、あなたがほしい庭をイメージしてみてください。

家族

家族で庭のテーマを決めましょう。

「日曜日ごとにバーベキューを楽しむ庭」「ペットといっしょに走り回れる庭」「田舎に帰った気分がする庭」「リゾート気分が味わえる庭」
何でもいいのです。ほしいと思う庭を、家族全員が意見を出して話し合い、庭全体のテーマを決めてください。そうすることで、つくる庭のイメージがぐんと具体的になってきます。
反対に、あまりよくないのはもの選びから始めること。「こんなベンチがほしい」「ポストはこういうのがいい」「こういう植木鉢を置きたい」という風に、細かいことから決めていくと、結局バラバラになってイメージが一つにまとまらないということがよく起こります。
まずは、庭で何をしたいかを考えて、大きなテーマを決めること。そのための話し合いには、家族全員が参加すること。それが庭づくり成功の秘訣です。