CONCEPT コンセプト

庭は家族の一部だと思う。

「行ってきます」と出かける時も、「ただいま」と帰った時も、いつも通る場所、それが庭。嬉しい時、悲しい時、何も考えずにぼーっとしたい時、心をあずけることができる場所、それが庭。
家族にとって大切な場所である庭をそうすれば素敵にいきいきとしたものにできるのでしょう。これからの家づくりと庭づくりを考えようとされている方、いろいろ頑張ってみたけど、どうもピンとくるお庭ができないという方、庭づくりのプロが語る話にぜひ耳を傾けてみてください。

外構例

はじめまして。

私たちが、個人のお客様を対象に庭づくりに取り組み始めたのは2009年のこと。それまでは、大手ハウスメーカーの依頼で住宅の外構工事をしたり、会社やホテル、マンションなどのエクステリアを手掛けたりしてきました。そんなある日、ふとしたきっかけから、私たちは個人のお客様に向けて「庭展」を開くことになりました。私たちが"こんな庭で家族に過ごしてほしい"と思うような庭を会場内につくり、庭に関する相談にのるというシンプルな催し。会場には、驚くほど大勢の人が来てくれました。そしてそこで私たちは、思っていた以上に、庭に関する悩みが多いことを知ったのです。その悩みは、たとえば次のようなものでした。

「家づくりを計画中で、庭も素敵にしたいけど、住宅会社から具体的な提案がない」

「何年か自分で何とかしようと頑張ってみたが、思い描いているような庭にならない」

「植木の手入れを植木屋さんに頼んでおり、費用がバカにならない」

「建売を購入したけれど、庭がありきたり。植栽も少なくてさびしい」

「共働きなので、芝生が雑草だらけ」

「家族でバーベキューができる庭が理想なのに、実際はあまり庭に出ない」

お庭のイベント

業者選びの難しさ

庭に関する様々な悩みを抱えた人たちは、なぜ今までその悩みを解決できなかったのでしょうか。
その理由を尋ねてみると、「相談してみたが、こちらのイメージが伝わらない」という答えが返ってきました。みなさん植木屋さんや外構工事の会社に、一度は相談されているのですが、どうもうまく行かないようなのです。その原因を私たちなりに考えてみたところ、うまく行かなかったケースでは、庭づくりをモノ目線でしかとらえていないのでは、という結論に辿り着きました。つまり、<ウッドデッキをつくる><花壇をつくる><カーポートをつくる>ということだけが目的になっていて、家族がそこで何をしたいのか、どんな思いを庭に託しているのかが、考えられていないのではないかと、私たちには感じられたのです。

外構例

心に寄り添う庭をつくりたい。

私たちは人の思いが息づく庭、家族がそこで過ごすことを楽しみにしてくれる庭をつくりたいと思いました。そこで、「家×庭=家庭」というメッセージを掲げ、個人の住宅の庭づくりに本格的に取り組むことにしました。
「休日に家族で何をして過ごすことが多い?」
「子供たちをどんな風に育てたい?」
「懐かしいと感じる風景はどんな風景?」
デザイナーのそんな質問に、驚くお客様もいらっしゃいますが、庭づくりにはとても大切なこと。
家が家族の安全と健康を守る場であるとすれば、庭は心を育む場であると思います。そして、家の中と外の世界をつなぐという大切な役割ももっています。お庭が素敵だと、散歩している人もつい足を止めるし、「こんにちは、素敵なお庭ですね」って、会話も生まれるでしょう?
nakashouでは、庭はモノではなく、イキモノだと考えています。家族が仲良く、元気になれる庭。それがnakashouのめざす庭です。